バイキング一品食い。


あ、一品リピート食いはいかんやろーーー!
と。心中は穏やかではなかった。いま目の前にある卵とじ食べたさにここまできたのに。そんなこんな、仕事の待機が長かったので、ついやって来た、うどんの「具バイキング」で超有名かつ穴場の店、王丸の駅。
テーブルにおひとりさま、歳の頃28,9だろうか。客はお姉さんと私。ちらりと見やると、窓の外へゆっくり遠い目を運び、たぶんに、てんこもりの卵とじだったと思われる皿に最後の箸をすすめるお姉さん。今年流行りのマキシ丈、夏のサンダルがエレガントな風貌。ちとタイプ。しかしだ!その後、妙に可愛いげ醸しつつ、席を立ち、あたしとお姉さんが出くわした大皿、残ってた四分の一の卵とじを、ごっそりハント。あたしゃまだ手つけてませんけど、あーあーあ、そ、それ、楽しみだったんすけど。おねいさん
そんな悲痛な空気を察知したかどうか、幸い、奥の厨房から出来立ての卵とじが出てきた。おかーさん、ありがとう!その新しい大皿を見て安心。大本命の卵とじを軽く小皿にゲットした帰り道、席を立つ音…、お、お、お姉さん!いつの間に食べたのだ?いや、貴様、飲んだだろう?「カレーは飲み物」というウガンダの名言は後世にも残るが、王丸の駅で貴様っ、卵とじが飲み物とは言わせんぞ。あたしが席に戻り、疑心暗鬼でうどんをすすっていると、新しい大皿の卵とじを、まるでホットケーキのように切り分け、小さな取り皿に二段で盛り付けた。俺はみた、いや、驚きのあまりガン見。エレガントで大人の憂いのある表情に、ちらりと至福の目が見える
。何物だーー!
出会え出会えーーっつ
えええい!そもそも、あたしが来店する前からいたので、何回目なのだろう?今の卵とじ、3ローテーションは間違いない。そして気がつけば、更にもいっかい、席を立ち、残りの卵とじをハント。すくなくとも4ローテーションではないか!あ、あの、たまご食べすぎですよ。ここメインはうどんですよ。ほかにもバイキングメニュー沢山ありますよ。
いやあたし、卵とじは、もういいんですけど。その大胆な行動は観察&ブログにせないかんでしょう!うおーー、うどん食いながらブログ更新だぜー。
卵とじもうどんも、バイキングも忘れ一気にコラミングではないか。むしろ俺、あやしくねーか。いや、そんなことどうでもいい。ここで書かねば末代まで悔やまれる気がする…!
あの。そもそもですが、おねいさん、卵とじだけを四回(二段で)バイキングするのは反則です。
あたしが安心して二度めのばいきんぐ(また卵とじ)をして、お姉さんの食器も姿も見えなくなったので、店内写真とblogアップしてたら、後ろにいた!こえーーーーー。もしやこの方、病んでないだろうか。な、なんなんだよ、卵とじがそんなに好きなのか?独り占めしたいほどラブなのか。卵とじと水入らずで過ごす俺に嫉妬してるのか?  ね  (うそでしょ)
ほら、そこに食器返却して、食べ終わったでしょ。 お、お姉さん…
ぎゃーーーーーーー
怖い。観察ブログ切り上げ。

コメント

  1. yang より:

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    これ、強力に永久保存化希望。
    いきおいおもしろすぎ。

  2. ヨシコ先生 より:

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    サンキュウーーーーーー、で。 もうすぐ39!

  3. yang より:

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    あ、それはいらない。

灼熱の道路。


暑いっつーか熱いっつーか、痛いよ。日なたは。それぐらい、むかしはここにもブラボーがあった。この道路のまんなか、イベントの度しっこ臭くなる道。いまはハナミヅキ通りと呼ぶらしい。見えるものは変わるが、見えないものは変わらないのだな。名実ともに灼熱の通過点なのだ。