おかしな話ですよ。


もう、縛られてはイケナイのよ。
かねモノ、財産。そして人。すべて
温度のないものは捨てる。要らない
この時代、いずれそれは、命を奪うだろう。
水のように静か、それも、突然。無慈悲に。
この震災と人災で、もう気づいただろ?
気づけなければ死ぬだけ。人は必ずいつか
死ぬけど今じゃない、こんな終わりじゃない。
だから俺は生きる。守りきって死ぬ。
被災してようがしてまいが、
問題の本質は場所じゃない。
何かの代償として、常に破滅的な危険と
共に日々暮らすことを余儀なくされてた。
現在進行形でサイアクを更新
誰かの判断と解釈は聞き飽きた。
あまりにも俺らは不自由。何かの代償に
温度のない冷たいものが、とても大事だと
そう思い込んで生活をしてたよ。
お金も地位もステイタスもぜんぶ
かの立入り禁止区域になった人たちは
手ぶらでも、思い出を取りに行きたいのだ。
お気に入りの本、クルマ、テレビ、頑張って
買った家。お洒落な家具。全部に思い出が
詰まってる。でも最後一目見て捨てられる。
決断する。全てを手放す。
その瞬間、温度なきものに、
縛られていては、命が危ない。
全てを捨て逃げるしかないのだ。
生きていれば思い出も内在化できる。
俺にはできるか
嫁の祖母さんは腰巻き一枚で
子供9にんをソ連から救った。
嫁はその末裔なのだよ。
仕事、金モノ、財産。俺は幸い
冷たいものは何ひとつ持ってない。
生きるため、冷たいものは捨てられる。
いや。最初から、持たないし。
逃げて、持つべき
守るべきは温いものだ。
あたたかいご飯、
あたたかい布団、
あたたかいひと。
そうやって今日も迷ってる
スーツまで着込んで、外に出れず
お金を稼がねばと。
まったく、おかしな話ですよ
どうやったら守れるのだ。ふん!

コメント

  1. yang より:

    SECRET: 0
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    仕事は、人のための奉仕です。
    そのついでとして、お金があるだけ。
    喜んでくれる人の笑顔は、あたたかい。