むかし。秘密結社のショッカーが
ちびっ子の私に、狙いを定めていた。
なまはげのような怪人が街に出没し
無抵抗な幼園児の送迎バスを乗っ取り
にっぽんを征服する卑劣な組織だった。
2019年 5月
平成の御代が終わった。気が付けば
私たちはシニアの団塊ジュニアとなり、
泥濘む足もとの泥に導かれ、五十歩百歩、
ほぼ、ひみつ結社のオヤサイトに至った。
わたしは茶の間をロックオン
はたけに立つ泥の怪人である。
昨今の少子高齢化を骨抜きにすべく、
老いゆく団塊ジニアの誇らしい自立。
それこそが、泥の怪人のミッション。
自立には、教育、空家、休耕地など
山積の課題を解決できないにしても
その糸口は、必ずあるように見える。
現在にっぽんは、生涯現役を謳い
長寿化する団塊世代に頼り続ける
老々経済に まっしぐらなのだ。
その結果。コスト化された人生に
気付く、団塊ジニアもいるだろう。
そう、問題は
少子化でも、長寿化でもないのだ。
そのまんなかが、抜け落ちている!
本来、いま社会の主役であるはずの
団塊ジニアを次々とスクラップ化する
構図こそ深刻な問題ではないのか?
もう私たちには、現役シニアほどの
経済力も消費牽引力も蓄財もない。
生きる意志も、ないかも知れない。
恐ろしいことに、にっぽんはいま。
そんな団塊ジニアが眠っている。
弊社オヤサイトは、黙々と
お野菜を育むだけではなく
カラ回りし続ける ゼロパワーを
真ん中で巡り会う 8に変換する。
燻ったままの情熱をリブートさせる。
持続可能な社会とマインドスキル。
燃え尽きない消費経済のありかた。
にんげんの尊厳と、しぜんの知性。
オヤサイトは泥に学び、命を促します。
重ねがさね。私たちは老いてなお、
誇らしく自立を目指したいのだ。
人口減少に社会がほころぶなか
誇らしさのため、健康であること。
健やかさには、泥土こそが必要 。
未来のにっぽんが、世界に先駆け
高度に少子高齢化するイメージで
今こそ泥のギフトを残しておきたい。
オヤサイトは送迎バスは襲いません。
しかし、なまはげはやるかもしれない。
ちびっ子の誘拐はいたしません。
しかし、子どもごころは魅惑したい。
少子と高齢の間で、コスト化されない
情熱のリブート、そして誇らしい自立。
足元の泥こそが、希望ある暮らしを
引き出してくれるのだと、思います。
オヤサイトカンパニー
農耕芸術家 オヤサイトコージ