カブに異素材キャリアを実装してみる☆ベースキャリア編

たしか18歳で購入した蕎麦屋の中古車、スーパーカブSTD。ずいぶん働いて余生を送るつもりだったのだろうが、東京で学生だったオイラがカブ主になってからは、杉並ナンバーをつけて都内をあちこち走り回った。蕎麦屋の走行カウンタはもう何周かしてたはずだ。専門学校の学生だったオイラも気が付けば、もう48歳になっておる。

当初、十年以上、メンテもせず酷い乗り方してたので壊れたら買い換えだ。と意気込んでいた。が、壊れなーい!もしかして、おれが先に壊れるんちゃうか?恐るべしホンダの傑作スーパーカブ。

そうしてオイラは、長年連れ添った相棒のカブ殿に、遅ればせながら敬意を表し、摩耗したスプロケやキャブレタの交換など、自分にできる範囲でメンテナンスを施すようになった。そして今回、ついに農業の現場でも活躍するようになったカブにも対応すべく!

キャリアを新調~☆なんと素材はSPF材!
カブに建材。いい味を出すこと間違いなし

あくまでも、そのイメージは
ミニのカントリーマンなのだ!

さらっと制作した割には、なかなかイイ出来で、図面なんか載せたいとこだが、めんどくさいのとボルトの取付を実測するだけで作れちゃうので、真似したいひとは写真から読み取ってくださいw


キャリア設計とデザインのポイント

① レッグシールトを外したタイトでスパルタンなシルエットを活かす。

② 医食農兵を意識したミリタリー感とカントリーマンのキンクス風情。

③ ソロ通作はもちろん出荷や販売の相棒としても機能できる積載性能。

④ 追加で製作するオプションパーツをマウントできるツーウェイ設計。

⑤ 異素材ゆえの不安定さが怪しくないクールでストイックなデザイン。


ここでひとつ。注意したいというか
こだわりなんだが、機能性とデザイン、
社会性をきっちり両立させることだ。

なぜなら昔むかし小学生だった私が、通学路で目撃した同型カブがあった。

デフォルトのレッグシールドが取り払われ、粗末なベニヤ製のレッグシールドが付けられていた。しかし今思えば、あんな曲面が多い部品を直面のベニヤ加工するとはただものではない。

それがやっぱりオーナーはただ者じゃなかったのだ。工作好きな私は正面からベニヤのレッグシールドをまじまじ見ながら、裏面にまで視線を送り届けた瞬間、ドン引きした。なんと!!

レッグシールドの裏には裸の包丁が4つ!木製のホルダーに装備されていた。ちょうど乗車したとき両膝の位置に二本づつ実装された包丁だった。

こ…こええええええーーーーー

当時は川俣軍司が世を騒がせており、非常に恐怖を覚えた。

後日の下校時間も、恐怖のベニヤレッグシールド·カブがあった。そして偶然にも、雪駄にグンゼのU首Tシャツ姿のオーナーを目撃。カブは刃物研ぎ屋のおっさんの相棒であった。このおっさん、小学生の私には、もはやカタギには見えなかった。ズボンを履いた川俣軍司にしか見えなかったからである。

2020年の未来。歳も近まったオイラが、社会や子供たちから絶対にそう思われてはイケナイ!既に装備して走りまわる三角ホーとてプチ刃物である。この一線を超えぬ砦は、デザインとセンスしかない。

私にとって非常に深刻なこだわりである。

そんな思いを胸に、オイラのカブ殿は老いてこそ現役!我々団塊ジニアが角を失ったシニアにならぬよう、まだまだその角を磨けと仰るのだ。ただし、ベニヤレッグシールドの威圧感や恐怖感を与えるのは御法度ですぞ。と。

そうしてこの夏は、三角ホーいっぽんをマウントし、片道30分を足しげく通作!極力クルマを使わず、小回りの利いたカブでコストを抑えられる、ソロ農家ならではのスタイリッシュで高機動なアプローチの実践である☆

さあ!ここをシッカリ抑えて、備忘録を残しておきますな。お好きな方どうぞ

思いついたときにメモしたアイデアとイメージ、そしてスケール。このメモには、今後 追加で制作予定のマウントパーツも記載されてる。完成次第アップしまーす。

ホムセンで買ったSPF材(450×89×19mm)と金具アレコレ。いきなり完成してるけど、使う材料はこんなとこw 画像は裏側。SPFには腐食防止のステインを塗ってる。

このL型金具はぜひとも揃えて欲しい。下の矢印に装着するときネジがスライドするので、取付け位置を調整しやすい。そのかわり、下の赤丸に通すボルトの穴(上画像で奥の穴)は正確に開けよう☆

制作したキャリアは、ボルト4ヶ所で固定。シート側にある2ヶ所は既存のボルトで取付けするのは短いので、長いボルトに差し替え。これがまた、ボルトが合わず三度もホムセンに足を運んでもた。

カブ本体のネジ穴にぜんぜん届かんw

左のは細すぎw完全に購入ミス。。いちど通してみたものの、真ん中は短すぎるではないかww ワッシャーの下が既存ボルトのヘッド部分。全然たりてない。右端が正解。たしかM6の60mmだったか。

こちらも裏面。写真の手前がカブの最後尾。追加で製作するオプションパーツを支えるステーの金具をVの形でセット。色々と取付けを試行錯誤したが、最も荷重に耐えられそうなV字に設置した。

キャリアのみ作るなら要らない金具ですw

同じくシート側からみた裏面。ミスチョイスで三度も足を運ぶ羽目になった固定のボルトを挟む形で、19mm厚SPF材の断面から4つの穴を開けた。これが、後から製作するマウントパーツのトランスフォームを盛り上げるのだ。

というのも、未塗装ですけど
こんなパーツもありましてナ。

デフォルトではこの4つの穴に、このパーツを挿した状態。積載アイテムがないときは、このような形でカブのシート下にチラ見で隠れてる。細身のラインを活かした、超~スクエアなシルエットだ。

ところが実は。両サイドにも同じ穴を開けており、先ほどのV字金具と併せたこのトランスフォームで、大きな荷物や、これから作成する出荷用オプションパーツを、上手いこと固定することが出来る。

ほんじゃ。カブ殿にセットアップ☆

デザイン的にV字に取り付けた金具は、細いパイプで形成した取っ手スタイルがいいかも知れん。そのうちホムセンで素材のリサーチしとこ。

よっしゃ☆まずまずの出来ではないか!

これだけでも、積載性がかなりアップですわ。テーブルも兼ねてコーヒーも提供できるw「キャリアベース編」ひとまず完了!

‌さらに積載性をアップする「ストレージボックス」の製作がスタートしたら続編をアップしますナ。

気温が高くても、体は冷える季節が到来。
首にタオル巻いてちょい暑の心掛けを!
ほんじゃーまた☆

☆★ Have a fan!! ★☆