十日恵比須神社。
しごとの安泰と繁盛を祈願して、毎年。
あたしは長ーく上手く行かない時もあり、
ある年は、他力本願で参道を通り、
ある年は、藁をも掴む気持ちで手を
合わせたり。ある年はゲン担ぐだけで
鳥居をくぐったたこともあった。ねぇ。
はい、もう何度となく、
十日恵比須大祭ですが、
近頃、やっと解ったこと。
恵比須さまには、お願いではなく
達成すべき決意を申し上げる。
と、いうこと。
そして脱線ついでに、まもなく始まる火祭、
玉垂宮にも行きたいす。数体ある大松明が、
町の灯りを締め出した夜、火の粉まき散らし
ゆらゆらめりめり。割ける炎に飲まれるのを
男衆が真っ白な締め込みで、ザワザワと
反り立った大松明を囲み、舐めるよに蠢く。
蠢く。
蠢く。
ゆらゆら割く炎に
すぶずぶ飲み込まれる巨人。
どこが勇壮な男だ?あれはやっぱ
どう見ても和のエロティシズムです。
勇壮なのは飲み込む炎だ。そして妖艶。
男はザワザワする白に立てられるだけ。
いついつまでも子孫繁栄、
愛でた愛でたの、玉垂宮。
やっぱまた
行きたいなあ。
脱線したままオシマイ。