菩提寺を巡って。


しんぷるにすべきは考え方だったりする
モノを捨てたりまとめたりも大事だけど。
今宵の満月が新月にむかって
削がれていくように。ものをすてる
だけでなく、考え方を捨てるサイン。
きょうは父方の菩提寺にはじめて参詣した。
四十数ねん来なにも知らされない、系譜の
ヒントをじぶんの足でつかみ取ろうとしたく
父方の実家も、ふらりと訪ねた。
手土産も持たずに訪ねた、四十幾つかの
甥っ子にも、茶菓子を振る舞う、叔母さん
そして仏前にも手をあわせた。
我が親に長男としてなにも出来てない
じぶんを悔い改めるつもりで。自覚をもって、
きちんと帰れる日を作ろうと。
しかし。
帰宅後
なんやかんや
独身じゃねーんだから、
実家住まいありきはナイと
ふたり家族会議で議決する
満月の夜の導きは
シンプルへ削いで行き
おい、余計なこと考えなさんな!
不義理をしてきた、祖父母らに
つよーーく言われた気がした。
ドライすぎるほど
嫁の言葉の向こうに。
祖母はおれの生後四日後
祖父はその数ヶ月後の他界。
家族とか血縁への不義理を、思い悩んで
みたけれど、決して血の繋がりはしがらみ
でもなく、甘えたりシンプルに生き抜いて
みてもいいのかもと、思えるようになった。
菩提寺を巡って