仕事場が激しく臭ったので共用部を
こっそり見ると、キャメル事故だった。
久しぶりの事故。
腹痛かったろーな。
うっと来て、しゃあないから安全な掃除を
画策してたら。他の方が片付けてくれた。
でも、二の足を踏んだ俺は臆病だ。
友に恵まれ健康で、裕福な爺様もいれば
また、そうでない爺様も居る。直ぐそこに。
俺だったらどうだ。これが
みっともなくて死ぬのか。いや
できねー。
じゃあ今、他人様のキャメル
掃除する悟り持つしかない。
躊躇したニイチャン。老う覚悟あるか。
今、数秒毎、老える生き方でいるか。
キャメルの後、仕事の資料を探してたら、
いづぞや嫁さんが書いた、短くて小さな
便り出てきた。たった数行しかないけど
鼻は曲がったまま、ぐっと来たよ。
確実に老う。それが生きること全て。
みっともなくて当たりまえが、全て。
それが尊厳ってやつかもなのです。