ものに宿る、香りみたいな記憶

芸財の潮。【Field & Arts Diary】心当たりある方は、
流して読んでくださいな
445の戯言なのでござる。

ちょっとデレカシーが
必要だった。反省(+_+)

シフトの定時以降、出来る範囲で
別棟の片付けと掃除をやってる。

消耗品など、生活の礎が
途切れたものは処分とし

歴史的な意味合いの強い、往時の
看板や道具は、店内に飾れればと

先日、埃を被った琺瑯の看板を
見つけたので、きちんと拭いて、
ちょっと店に飾ってみて驚いた。

宮内省献上!

モノに宿る記憶や誇りは潰えないのだ。
パキーッと、どんぴしゃ店に映えた!!

老舗力とは、じかんを費すものとせず
レイヤー階層として捕らえる力であり、
百年余の導線と、風を捕らえることだ。

そんな片付け中、ここ別棟で暮らした
故人のおばあさん(旧老舗の会長)が
遠くレイヤから微かなサインを投じた。

それが僕にではなく、ふらりとお掃除を
見に来た、お店の女性スタッフにだった。

僕は数日前、片付けのため別棟に
あった和タンスを事務所に移してた。

そして、たまたま、ふらりと訪ねた女性の
スタッフが引き出しを少しだけ開けたらば、
今も生前の服が入ってた… 

もともと真っ白だったと思われる、
ブラウスが黄ばんでるのが見えた。

あ。。。 と、スタッフのお姉さん

それがおばあちゃん(旧老舗の会長さん)
愛用だった服なんだと、すぐに分かった。

気まずいまま、そっと閉めた和タンスの引き出し。

身内スタッフを驚かせてしまった上
女性である会長さんへの気まずさ。
なんだかとっても、申し訳ない…

遠い故人への畏怖の気持ちから、急に
ふたりの女性への気まずさに変わって、

凹む。おれ

この際、僕は取り次ぎなんだろうなぁ。

故人とは言え今もなお、女性のタンス。
デレカシーなき片付けはご法度である。

そこに服がございますのー。と
会長は僕でなく、同性に告げた。

ああ、この切迫感。
ほんと、すみません

タンスから服が姿を現して、さらに
生きた方へのリアルな体温も感じ、
そこに女性の命があったと、痛感。

昔ばなしではなく、まだ、数十年。

定時以降、出来る範囲で
片付けと掃除をやってる。

僕はまつろいを通じ、建物と対話をしている。
モノには総て香りのように記憶が宿ってるし

万物あらゆるものは、原子なるもの。
それは香りのように、記憶を宿すもの

好きがゆえに、宿めぐりしながら
活かされた商家をたくさん見てきた。
同時にめぐりを止めた、商家も見た。

ちょっと凹んだけど、和タンスを通じ
語りかけて頂いたのは幸いだった。
めぐりを拒んでいるのではなさそう。

別棟である会長室が、ホントの意味で巡りを
活かせるなら、スタッフ皆さんが百年余の風と、
建物に宿る記憶を、老舗力として変換できる。

店も、時代も違えど、同じ空間を共有している。
あとは時間の積み重ねに耳を澄ませばいいし。

それができれば、この商家にまつろう人たち
町のひと、はたらくひと、立ち寄るひとの心が
いやさかに繁盛して、もっとハッピーになれる。

そんな気がしたよ。
ポテンシャルのかたまり

コメント

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    yosicoさんのブログよく見てます(・(・∀(・∀・)∀・)・)イイイイイイ!!!あ、でも見てるだけってのも寂しいと思ったので今日はコメントしちゃいました(◎>∀<◎) あ!それでですね…実はyosicoさんのことちょっと気になってます(*´ェ(*´ェ(*´ェ(*´ェ`*)ェ`*)ェ`*)ェ`*)スペシャルポッ♪もしよかったらでいいんですけど、メンバー申請してもいいですか?メッセージの設定してないのでメールしてもらえるとうれしいです(〃´∀`)まってますね(^▽^●)

  2. yosico より:

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