本来の農業は限りなく、芸術に近いとおもうよ

すったもんだで確定申告がおわった。
それがもう、収入そんな多くないからやんなくてもいいやと思いながら、マネーフォワードを使ってたところ、夜勤の源泉徴収税が大幅に還付されることに気付いたので、これは申告を完遂せねば!と意気込み新たにコツコツ作業を進めた。

さすが今時のサービスなだけに

データまではさくっと作れる。

ところが、問題は電子申告。

いわゆる eTax ちゅうやつだ

仮にペーパーで提出すると申告書にマイナンバーカードの写しか、ナンバー記載の住民票の写しを添付せねばならん。ただ数年前のポリシーに則り、マイナンバーカードおよび通達カードは拒否したまんま。うーん、還付金を目当てに、区役所で住民票の手数料を払うのはシャクに触るので、やはりここは、マイナンバーカード添付不要のeTaxをチョイスする!

そのために、いったん税務署に行き、IDパスワードでログインする方式を申し込む。これだとマイナンバーカードや住民票は要らない。

ここでちょっと、とおい記憶に触れてしまった。申し込みに行った税務署で「IDは既にありますよ」と告げられ、プリントして頂いた。どうやら、十年以上前の確定申告で発行されたらしい。実はこれ。恥ずかしい話、所得が低すぎて門前払いだった記念すべき IDなのであるww

そんなBITTERな想い出は置いといて。

さっそく自宅に戻り、eTaxソフトをダウンロード。まさかの起動まで辿りついたとこで事業年度のファイルが追加できん!

エラー、エラー、エラー。。

こういうの調べるのは得意なので、ぐぐるものの情報少なすぎ。うそーーーーー。いろいろ仮説を立て試すがぜんぶダメ。たまたま見つけたサイトで、ビスタとかセブンで出るエラー。互換性オプションとやらに症例が近い! がっ 解決せず(T_T)

でーた完成してる上、さいごの提出に時間ばっかり費やすので、ここはもう!プリントアウトして直接、BITTERな電子申告PCコーナーに直行することにした!申告会場にて一度プリントしたものを眺めながら、ナビに従って入力。送信まで30分かかってない。このインターフェイスこそ、使い勝手よくスタイリッシュじゃないか。ダウンロード版 eTax 酷過ぎるぞ。聞いてみると、マイクロソフトのサポートが終わったPCはぜんぶ対象外らしい。くっそ~電子申告の入口せまーい。。

さァ、ことしは正々堂々と強気の青色申告です。損益を繰越できるのでびっくりする額面を申告してみる。青色には決算書の添付も必要で、PCコーナーに向う前に係のひとが決算書を確認してくれるのだが、業種を「農業」としていたので、農業は一般用でなく専用の書式を使うように促された。

電子申告に転記するだけなので、そこをナントカ…と伝えると、決算書に題された「一般用」の印字に赤で取り消し線をひき「農業用」としてくれた。「それでは、これでイイですよ。このまま提出して下さい」という流れで、決算書は間違えて作成した一般用の書式を渡すことになった。それでも大丈夫みたいだけど。


確定申告も終え 至福のくつろぎタイム。

日を改めて、珈琲のアテに本来の書式だった「農業用の決算書」を眺めてると、この経費項目やら細目が、なんかオヤサイトではない気がする。このおかねの使い方では、ほんやりながらも展開したいイメージがここに乗っからない。

来年は農業のまま白に戻そうかー。それとも青のまま、業種をかえて決算書を作るか。とにかくおれは、この農業用の決算書が気に入らんwちなみに青の承認を得れば、年ごと青か白のチョイスもOKらしい。

イカした珈琲の香りが知的好奇心を煽るので、興味本位でさらに掘り下げると、作りたい作品を見失った30代に始まるオイラの迷走劇とか、ジグザグに走って逃げるトムソンガゼル状態とか、危うい精進を紙一重で乗り越えてきたキャリアを一体なんと呼ぶのか、ここで的確にお知らせしてくれる感謝すべきブログを見つけた☆

たしかにいま取り組んでいる情熱リブートな農園で、安心や肯定といった価値を美とする自分がいる。さりげなく書かれた下記の言葉には、自然栽培の生産者としてほんとに共感するものがあるし、何より、さりげなく、そっと勇気付けられた。

アートと日常に境界線は無い。

職業としてのアーティストではなく、

態度としてのアーティストで

ありつづけたいと思っている。

あ!そうか。おれはとっくに芸術家だったのではないか?!そもそも昔から、無駄にとんがってエッジを効かせた「芸術家の風情」だったじゃないか!仕事ガーでなく納税ガーでもなく、態度としての芸術家で在りつづけた。だからこそ、もうじぶんが理想とする美を怖れてはいけないし、蔑ろにしてもいけない!

めぐりにめぐって。めぐって、めぐって。何周も遠回りして、やっとわかった。長いサバイバル精進の道のりで「粋がってた風情」がすっ飛ばされ、情熱リブートな農園に揉まれてるうちに、態度として、生き方として、ピュアな芸術家になってる。

おれは農家である前に芸術家なのだ。人類が思うようにならない自然に向き合い、対話しながら、泥とたわむれ、命をけずり、じぶんの波動をあたえ、野菜ができあがる。これはもう立派な作品のひとつではないかと。 いや!もう野菜だけじゃない。

農園で得られた経験や

知性のすべてが作品で。

そこで生まれ、育まれた

暮らしもまた作品なのだ。

おれは何者か。社会に適合できないのか。できるのか。所得はあるのかないのか。今となっては、もうそんなことはどうでもよくて、実際すでに眼前に50歳が差し迫るまで生きてきた。

取り組みかた、生きる態度そのものが、
すでに何十年ものあいだアーティストだったようだ。

デザイン、散歩、アーシング、グラウディング、なんども何度も原点回帰して。何層もの経験をはさんで、体中にめぐらされた無意識の美意識。つまり芸術家の気概が強固に焼き固まる感覚がした。決して得意ではないおかねの計算、はじめて目を通した農業用の青色申告決算書を通じて、思わぬ角度で我がビジュアルとイメージが一気に完成された気分だよ。サンキュー刺激部☆確定申告!

決算ってほんと大事(*゚∀゚)

本年度から業種は芸術家です!

☆★ Have a fan!! ★☆