あれこれやっとりまして、ご無沙汰でした。
すっかり梅雨入りしており。先日は夏至をお迎え。
ここらでちょっくら、カーリペアラッピンの小ネタ。
今。作業を進めているのは、オペルFアストラ。
Fはリリースの年代を表しており、このコは1997年
生まれでございます。ゆえに、ラジオのアンテナは
懐かしの長ーいロッドアンテナ。ラジコンみたいな。
まあこういうレトロな車も面白いかなと思いながら
可愛がってるんですが、さすがに経年劣化が酷く、
アンテナの根元、アンテナベースという樹脂部品が
崩壊してたので、2ねんまえ補修を試みていた。
古い車なのでメーカーにも在庫ないよ。とヤナセさん
ちなみに国産車の樹脂部品は、10年20年の劣化は
ほとんどないんだな。そーいう、なにげに高い技術が
ふんだんに施されてる。国産は見えないとこクールだ。
しかもボディの薄さ軽さ強さ、日本の鉄鉱技術もE!
言い方をかえると、日本がもっとも輸入に頼っている、
鉄鉱や石油の工業製品は、コストと技術の工夫を重ね
世にお目見えする。そこが大きな知恵価値なのである。
日本にとっては、燃料から材質まで、なにもかも世界から
買わなければ、市場に参入すらできないという、ないない
尽くしのかたまりだったはずの、日本車が世界を席巻した。
つまり無いものは創った。創意工夫の価値
近年ではハイブリッド市場まで作った我が国。
ないない尽くしフルコースは日本をツヨクする
二次大戦はドイツやイギリス含む、旧日本軍も
ベニヤで戦闘機とばしてたのよ。マジなはなし。
その大まじめさと根性が、いまの航空機の素材
炭素繊維強化プラスチックにつながったと思うよ。
かえって多少なりとも鉄鉱石が採掘されるドイツ車オペル。
ボディはガッチガッチで重厚な鉄板だ。石油も日本ほどに
シビアでないせいか、今回の小ネタ、石油由来の樹脂の
劣化がけっこう早かった。なんでも恵まれ過ぎるとあまり
工夫エネルギーを使わないのは人間の性なんでしょうな。
そんなアンテナベース。二年前は辛うじて筒状の形を
してたものの、遺跡で発掘された土器みたいだった。
それをひとつひとつ繋ぎあわせ再度整形。発掘した
弥生式の土器から博物館の収蔵品に昇格させてた。
強度は甚だ怪しい。取り急ぎツギハギで雨が侵入しない
ように表面をがっちりコートした。もちろん内側は収蔵品。
それがまー、何とか今まで持ってたのね。
が、今回ラッピン作業のため外してみると、えらいことに…。
見た目はかわらないが、内部が半液状に溶解していた。
水が染み、接着剤と熱影響で溶解…どろろーーーん
メーカーにもないという貴重な部品だが、壊れた収蔵品の
半分を廃棄したら。ちくわの盛り付けみたいになった…
その後、二番めの写真みたく、ラバーとパテを駆使して
材質に適うデザインを試行錯誤。強度を保つよう補修…
って …
もう半分オリジナルやん、えらい作業になったもうた。
そもそも、ここまでやって。いったい何日持つのか…
て。ことに気がつき、元の部品の形をよーく観察!
しかも溶けて失ったところは、一生懸命に思い出し!!
いっそゼロから創った方が速い!強度もデザインも
期待できるし、ここにきて自作部品。創意は大事っす。
材料は部品とおなじ厚さのラバーとアンチョビ缶の蓋♪
溶けて失った残り半分も、この勢いで復活予定!
(≧∇≦)
で、野良ラッピングは中断のまま梅雨入りです。